春日大社 Kasuga Taisha
春日大社は奈良市春日野町に鎮座し、全国に約三千社ある春日神社の総本社です。社伝によれば、神護景雲2年(768年)、平城京の守護と国民の繁栄を祈願して創建され、藤原氏の氏神を奉斎しています。主祭神・武甕槌命が白鹿に乗ってこの地に降臨したと伝えられるため、鹿が神の使いとされています。興福寺と一体となって栄え、平安時代以降は篤い信仰を集め、参詣者が競って奉納した燈籠は、日本随一の数を誇ります。1998年には「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されました。朱塗りの回廊をくぐり奥へ進むほどに、一基の釣燈籠、一基の石燈籠、一本の古木が、ほかでは読めない物語をそっと語りかけてきます。
日本 · 48 中に隠れた小さな見どころ
中に隠れた小さな見どころ
榎本神社
春日大社本殿回廊の南西角にひっそりと鎮まる、春日造の小社が榎本神社です。その小ささに惑わされてはいけません。明治以前、春日大社を参拝する人々はまずここへ立ち寄り、柱を握って拳で一つひとつ叩き、「春日さん、参りました」と声をかけ(榎本の神は耳が遠いという伝承があります)、祠の周りをひと回りしてから本殿へ向かうならわしがありました。この目立たない小祠には、春日大社よりも古くからこの地に在す神が祀られていると考えられています。
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本宮神社
本宮神社は朱塗りの回廊の内側ではなく、御蓋山の山頂に鎮座しています。武甕槌命が最初に奉斎されたと伝わる聖地です。式内社に列し、武甕槌命・経津主命・天児屋根命の三柱を祀ります。山頂の神域は一般の参拝ができないため、社境内には「本宮神社遥拝所」が設けられており、聖山の方角に向かって遥かに手を合わせ、春日信仰の真の起点へ思いを馳せることができます。
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春日大社五重塔跡
この地面の下には、中世の春日大社が受けた傷跡が眠っています。かつて春日大社には東西二基の五重塔がそびえていました。西塔は関白・藤原忠実の発願により天永3年(1112年)に着工、永久4年(1116年)3月6日に落慶し、「殿下御塔」と称されました。回廊に囲まれた塔内には釈迦如来・薬師如来・地蔵菩薩・十一面観音菩薩の四体の春日本地仏が安置され、さらに不空羂索観音も添えられており、当時の春日・興福寺信仰一体の姿を立体的に示していました。東塔は保延6年(1140年)10月29日、鳥羽上皇の発願で建立され、「院御塔」と呼ばれ、裳階を備えた高さ十七丈の大塔でした。
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影向の松
一の鳥居をくぐって参道を進むと、右手に大きな老松の切株と、その傍らにすっと伸びた細い後継の若松が見えてきます。これが「影向の松」です。もとの木は延慶2年(1309年)の『春日権現験記』にも記された由緒ある古木で、平成7年(1995年)に枯死した後、切株と後継樹の形でその名をつないでいます。この地は春日大明神が翁の姿で降臨し、万歳楽を舞ったと伝わる場所。それゆえこの松は芸能の神の依代とされています。毎年12月17日の春日若宮おん祭では、松の前で細男・田楽・猿楽が次々と奉納される「松の下式」が執り行われます。
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萬葉植物園
春日大社の境内に広がる萬葉植物園は、日本で初めて『万葉集』ゆかりの植物を主題とした植物園で、昭和7年(1932年)10月1日に開園しました。園名の通り、万葉集に登場する植物とその近縁種、約250種が植えられており、中でも「藤の園」は20種・約200株の藤が咲き競う名所として知られています。この土地には波乱の歴史があります。明治時代、宮内庁が奈良離宮建設を名目に春日大社の境内地の一部を接収しましたが、離宮計画は実現せず、大正13年(1924年)にようやく御料地が春日大社に返還されました。植物園の誕生は、万葉学者・佐佐木信綱の熱心な陳情と、近衛文麿が期成会総裁を務めた働きかけによって、近代史の幾多の曲折を経てようやく実現したものです。
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春日大社 第二殿
第二殿は、春日大社本殿に並ぶ四棟のうち二番目の社殿で、経津主命(ふつぬしのみこと)を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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春日大社 第一殿
第一殿は春日大社本殿四棟の筆頭で、主祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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春日大社 第三殿
第三殿は、春日大社四棟の本殿に連なる一社で、天児屋根命(あめのこやねのみこと)を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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春日大社 第四殿
第四殿は、四棟の本殿の最も端に位置し、比売神(ひめがみ)を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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春日大社 国宝殿
春日大社国宝殿は、本社の文化財を収蔵・展示する専門博物館です。 🔒 ガイド全文を解錠
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紀伊神社
紀伊神社は春日大社の回廊外、南側に位置する末社で、かつては「木宮社」または「奥之院」とも呼ばれていました。 🔒 ガイド全文を解錠
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末社 祓戸神社
春日大社の二の鳥居をくぐって左手に、ひっそりと佇む小社があります——祓戸神社(はらえどじんじゃ)です。 🔒 ガイド全文を解錠
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神石「出現石」(額塚)
春日大社の南門前に、漆喰で固められた一風変わった石があります。 🔒 ガイド全文を解錠
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勝敗榊
若宮神社御旅所の南側、参道の両脇にまたがるように立つ榊の一群——これが「勝敗榊(かちまけさかき)」です。 🔒 ガイド全文を解錠
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多賀神社
多賀神社は伊弉諾命(いざなぎのみこと)を祀る春日大社の末社で、本殿回廊の近くに立ちます。 🔒 ガイド全文を解錠
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風宮神社
風宮神社は、風を司る神・級長津彦神(しなつひこのかみ)と級長津姫神(しなつひめのかみ)の二柱を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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椿本神社
椿本神社(つばきもとじんじゃ)は、角振神(つのふりのかみ)を祀る春日大社の末社で、本殿回廊の近くに位置します。 🔒 ガイド全文を解錠
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岩本神社
中門の左(西)側に、「社叢の大杉」と呼ばれる大きな杉の木があります。 🔒 ガイド全文を解錠
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石燈籠群
春日大社の境内には石燈籠が約2,000基、釣燈籠が約1,000基、合計およそ3,000基が現存し、日本一燈籠の多い神社として知られています。 🔒 ガイド全文を解錠
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鹿苑
鹿苑(ろくえん)は、春日大社の境内にある奈良の鹿の保護施設です。 🔒 ガイド全文を解錠
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水谷神社
水谷神社(みずがいじんじゃ)は、春日大社境内の北側、原始林に近い場所に立ちます。 🔒 ガイド全文を解錠
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三十八所神社
三十八所神社(さんじゅうはちしょじんじゃ)は、伊弉諾命・伊弉冊命・神日本磐余彦命(かむやまといわれびこのみこと)の三柱を祀る春日大社の末社です。 🔒 ガイド全文を解錠
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総宮神社
総宮神社(そうのみやじんじゃ)は、春日大社境内で特異な格局を持つ末社です。 🔒 ガイド全文を解錠
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金龍神社
金龍神社は金龍大神を祀り、「禁裡殿(きんりでん)」とも呼ばれる、後醍醐天皇ゆかりの社です。 🔒 ガイド全文を解錠
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一言主神社
一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)は一言主神(ひとことぬしのかみ)を祀り、その前身は興福寺南円堂の鎮守社です。 🔒 ガイド全文を解錠
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宗像神社
宗像神社は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀り、神仏分離以前は「弁才天社」と呼ばれていました。 🔒 ガイド全文を解錠
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船戸神社
貴賓殿と国宝殿の間に、銅板葺・春日造の小社があります——船戸神社(ふなとじんじゃ)です。 🔒 ガイド全文を解錠
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若宮神社
若宮神社は春日大社で最も重要な摂社で、比売神の御子神・天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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壺神神社
馬止橋を過ぎると、参道の左手に通り過ぎてしまいがちな小社があります——壺神神社(つぼがみじんじゃ)です。 🔒 ガイド全文を解錠
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夫婦大国社
夫婦大国社(めおとだいこくしゃ)は、大国主命と須勢理姫命の夫婦二神を祀る春日大社の末社で、日本唯一、大国主夫婦を共に祀る社として知られています。 🔒 ガイド全文を解錠
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佐良気神社
佐良気神社(さらけじんじゃ)は若宮神社の南側に位置し、蛭子神(ひるこのかみ)——すなわちえびす様——を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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御蓋山浮雲峯遙拝所
御蓋山浮雲峯遙拝所(みかさやまうきぐものみねようはいしょ)は本殿回廊の東側に位置し、御蓋山(みかさやま、三笠山)の山頂・浮雲峯に向かって遙拝できる場所です。 🔒 ガイド全文を解錠
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春日若宮御旅所
一の鳥居と二の鳥居の間、奈良国立博物館の南側に、毎年12月17日だけ仮設の社殿が現れます——春日若宮おん祭の御旅所です。 🔒 ガイド全文を解錠
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一の鳥居
春日大社の一の鳥居は、約2キロメートルにわたる参道の始まりに立つ最初の門で、重要文化財に指定されています。 🔒 ガイド全文を解錠
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二の鳥居
二の鳥居のそばには祓戸神社が立ち、瀬織津姫神を祀ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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摂社
春日大社の摂社は四社——若宮神社・本宮神社・榎本神社・水谷神社——で、それぞれ異なる信仰の由来と歴史の重みを持っています。 🔒 ガイド全文を解錠
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末社
春日大社の末社は数多く、本殿回廊の内外に点在し、それぞれ独自の祭神と来歴を持ちます。 🔒 ガイド全文を解錠
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境外末社
春日大社の境外末社は、春日山の山中と奈良市内各地に点在し、本社の信仰が外へと伸びていった痕跡を今に伝えています。 🔒 ガイド全文を解錠
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春日造
春日大社の四棟の本殿は、春日造(かすがづくり)と呼ばれる建築様式の代表的な実例であり、この様式の名の由来となった社殿です。 🔒 ガイド全文を解錠
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経津主命
経津主命(ふつぬしのみこと)は春日大社第二殿の祭神で、下総国・香取の神です。 🔒 ガイド全文を解錠
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天児屋根命
天児屋根命(あめのこやねのみこと)は春日大社第三殿の祭神で、河内国・平岡の神、中臣氏(のちの藤原氏)の祖神です。 🔒 ガイド全文を解錠
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比売神
比売神(ひめがみ)は春日大社第四殿の祭神で、天児屋根命の妻と伝えられ、河内国・平岡の出身とされています。 🔒 ガイド全文を解錠
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手力雄・飛来天神社参拝所
手力雄・飛来天神社参拝所は中門の内側に設けられており、本殿回廊の内部でこの二つの末社を参拝できる唯一の場所です。 🔒 ガイド全文を解錠
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石燈籠
春日大社は日本一燈籠の多い神社です。 🔒 ガイド全文を解錠
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東御廊
東御廊(ひがしのみろう)は本殿東側の廊下建築で、重要文化財に指定されています。 🔒 ガイド全文を解錠
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北御廊
北御廊(きたのみろう)は本殿北側の廊下建築で、重要文化財に指定されています。 🔒 ガイド全文を解錠
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備殿
備殿(そなえどの)は後殿とも呼ばれ、本殿の真後ろに位置する補助的な社殿です。 🔒 ガイド全文を解錠
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藤波之屋
藤波之屋(ふじなみのや)は本殿回廊のそばに建つ小さな建物で、かつては神職の詰め所として使われていました。 🔒 ガイド全文を解錠
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よくある質問
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