ホーバーダム Hoover Dam
ホーバーダムは、ネバダ州とアリゾナ州の州境にそびえるブラックキャニオンを横断し、コロラド川を堰き止めるアーチ式重力ダムです。大恐慌のさなかの1931年から1936年にかけて建設され、1935年9月30日にフランクリン・ルーズベルト大統領の手で竣工が宣言されました。数千人の労働者が投入され、100人以上もの命が失われながらも、当初の工期を2年以上前倒しして完成を迎えています。堰き止められた水はミード湖を形成し、ネバダ・アリゾナ・カリフォルニア3州に電力を供給。今なお年間約700万人が訪れます。多くの人がダム上部で写真を1枚撮って立ち去りますが、実はダム下の発電所、両岸にそびえる取水塔とエレベーター塔にこそ、「世界最大のダム」という言葉だけでは語り尽くせない見どころが潜んでいます。
アメリカ合衆国 · 6 中に隠れた小さな見どころ
中に隠れた小さな見どころ
共和国の翼像
ネバダ州側の竣工記念広場に立つと、旗竿の両脇に翼を広げた2体の青銅像がそびえています——高さ約9メートルの「共和国の翼像」です。それぞれ一度の連続鋳造で造られ、表面は鏡のように磨き上げられました。その光沢を傷つけずに設置するため、作業員たちは像を氷の上に乗せ、氷がゆっくり溶けるにつれて巨像を正確な位置へと導いたといいます。彫刻家のオスカー・J・W・ハンセンはダムとその周辺に複数の作品を手がけており、この翼像はそのなかでも最もひと目を引く一組です。
出典: en.wikipedia.org
ホーバーダムの星図
ネバダ州側の竣工記念広場、青銅記念碑の台座を囲む地面には、テラッツォ製の「星図」が埋め込まれています。これは単なる装飾ではなく、地面に刻まれたタイムカプセルです。ルーズベルト大統領がホーバーダムの竣工を宣言した、まさにその瞬間の北半球の夜空が描かれており、将来の天文学者がこの星図だけを頼りにダムの竣工日を正確に逆算できるよう設計されています。足元を見下ろせば、そこに広がるのは1935年9月30日の夜空です。
ホーバーダム発電所(ネバダ州側)
ダムの上から下流を見下ろすと、堰堤の足元にU字形のコンクリート建造物が張り付いています——発電所です。二州にまたがる構造のうち、こちらがネバダ州側の棟にあたります。このU字形建屋の掘削はダムの基礎工事と並行して進められ、1933年末に掘削が終わり、同年11月には最初のコンクリートが打設されました。ネバダ州側は発電機が並ぶだけの場所ではありません。竣工式典が開かれた記念広場も、翼を広げた2体の青銅像も、ネバダ州側の堤趾に立っています。ダム上部を足早に渡り過ぎる人は気づきませんが、眼下のこの壁面と床面こそ、このダム全体でもっとも手間をかけて仕上げられた一面なのです。
ホーバーダム発電所(アリゾナ州側)
堰堤下のU字形発電所のもう一方の棟は、アリゾナ州側に延びています。どちらを見ているか一目で確かめたいなら、取水塔の時計を見上げてください。建築家カウフマンはタワーにネバダ州とアリゾナ州、それぞれの時刻を示す時計を設けましたが、アリゾナ州はサマータイムを採用していないため、年の大半は両方の時計が同じ時刻を指しています。建設当時、コロラド川はまずアリゾナ州側の2本の転流トンネルへ水を引き込むことで工事区間から迂回させており、ネバダ州側のトンネルは洪水時の予備として残されました。アリゾナ州側は対岸と対称に見えながら、よく見ると独自の物語を刻んでいます。
電力の配分
ホーバーダムの電力は「発電する」だけでは終わりません。どこへ、どれだけ送るかは、建設当初から厳密に決められていました。発電所の電力は、1934年に議会が承認した50年契約のもと販売されました。契約は1937年を起算点とし、1987年に満了するものでした。この期間中、発電所の運営はロサンゼルス水電局と南カリフォルニア・エジソン社が担っています。誰がこのダムの電気を使い、どれだけ受け取るかは、数十年にわたる法律の積み重ねによって決められてきたのです。
出典: en.wikipedia.org
フーヴァーダム・ビジターセンター
ネバダ州側の堰堤上部に位置する展示センターは、「発電所から100フィート上空に浮かぶ古銅色の中世の城」と評されてきた建物です。 🔒 ガイド全文を解錠
出典: usbr.gov · hydro.org
よくある質問
ホーバーダムの中で見逃せない小さな見どころは?
共和国の翼像, ホーバーダムの星図, ホーバーダム発電所(ネバダ州側) など全 6 か所。すべて出典つき・多言語ガイドで、現地で読んで聴けます。
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