サン・マルコ広場 St Mark's Square
大理石の舗装が広がるこの空間は、三方をアーケードに囲まれ、奥には黄金に輝くサン・マルコ大聖堂と天を突く鐘楼がそびえます。ヴェネツィアで唯一「ピアッツァ(piazza)」と呼ばれる広場であり、ほかの広場はすべて「カンポ(campo)」にすぎません。「ヨーロッパの客間」とも称されるこの梯形の空間は、長さ約170メートル。ラグーンの都の心臓であり、象徴です。中央で一枚写真を撮って立ち去るのはもったいない――広場を囲むアーケード、塔、石獅子のひとつひとつが、ヴェネツィア共和国が1000年以上かけて築いた権力と信仰の物語を宿しています。細部に目を向けると、広場そのものが一冊の都市史として読めます。
イタリア · 12 中に隠れた小さな見どころ
中に隠れた小さな見どころ
サン・マルコ広場
海路でヴェネツィアに入った旅人が最初に目にするのが、ここです。2本の巨大な花崗岩の柱の間から、サン・マルコ湾の水面が正面に広がるこの場所は、マルコ地区が海へ向かって開く記念碑的な入口です。「ピアッツェッタ(Piazzetta、小広場)」と呼ばれるこの空間は、大広場が南へ延びた一角で、一方には総督宮殿、もう一方には海に面した埠頭が並びます。ヴェネツィアで唯一「モロ(molo)」と呼ばれる岸でもあります。足もとに広がる梯形の空間は長さ約170メートル――広場というより、ヴェネツィアが世界へ向かって開く玄関広間といえるでしょう。
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ヴェネツィアの「ムーア人」時打ち像
サン・マルコの時計塔(トッレ・デッロロロージョ)の頂部では、黒褐色の2体のブロンズの巨人が昼夜を問わず交互に大鐘を打ち続けます。これが「ムーア人たち(Mori di Venezia)」です。1497年に鋳造家アンブロージョ・デッランコーレが制作したもので、それぞれの高さは約2.5メートル。姿はよく似ていますが、髭を持つほうが「老いたムーア人」、顎が滑らかなほうが「若いムーア人」です。長年屋外にさらされたブロンズが酸化して深い黒褐色に変わり、遠目には北アフリカのムーア人のように見えたことから、ヴェネツィア市民がこの愛称で呼びはじめました。
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ヨハネ23世記念碑
サン・マルコ大聖堂に隣接する総大司教館は、後に教皇となった人物が足跡を残した場所です。この記念碑が刻むのは、アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ枢機卿、すなわち後のヨハネ23世の歩みです。彼は1953年3月15日にヴェネツィア総大司教に就任し、5年半にわたってこの教区を牧しました。そして1958年10月28日、76歳のときに第11回投票で教皇に選ばれました。その5年半の間、ヴェネツィアには約30の小教区が新設され、サン・マルコ大聖堂が修復され、総大司教館と教区公文書館も整備されました。
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ルチアーニ(ヨハネ・パウロ1世)記念碑
総大司教館の外壁に刻まれたこの石碑には、次の原文が記されています。「この総大司教館において、ルチアーニ枢機主教は1970年から1978年まで、善良さと謙虚な質素さをもって群れを養い、その後ヨハネ・パウロ1世として選ばれ、33日間、全人類の父・師として、新たな希望への道を開いた。」アルビーノ・ルチアーニは1969年にパウロ6世によってヴェネツィア総大司教に任命され、1978年8月26日に教皇に選出されました。在位わずか33日で、同年9月28日にヴァティカンにて逝去しました。
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サン・マルコ大聖堂
正面アーチの上を見上げてください——あの4頭の古銅の馬は装飾ではありません。第4回十字軍(1204年)がコンスタンティノープルから略奪してきた戦利品です。サン・マルコ大聖堂そのものが、層を重ねた「財宝の館」です。13世紀、共和国の富と権勢を示すため、もともとレンガ造りだった外壁は希少な大理石と宝石で覆われました。ここはヴェネツィアの主教座聖堂であり、この都市の守護聖人・聖マルコの眠る場所でもあります。鐘楼・総督宮殿とともに、世界で最も認知度の高いヴェネツィアのシンボルです。中へ入る前に、しばらく入口の前に立ってみてください――この正面壁だけで、長い時間をかけて読む価値があります。
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プロクラティエ・ヌオーヴェ(新行政官邸)
広場南側に連なるアーケードが「プロクラティエ・ヌオーヴェ(Procuratie Nuove)」、すなわち新行政官邸です。 🔒 ガイド全文を解錠
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サン・マルコの鐘楼
広場に立って見上げると、高さ98.6メートルのレンガ造りの方形の塔がそびえています。 🔒 ガイド全文を解錠
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プロクラティエ・ヴェッキエ(旧行政官邸)
広場北側に連なるアーケードは、サン・マルコ広場に現存する最古の大型建築です。 🔒 ガイド全文を解錠
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サン・マルコの時計塔
広場の北東角、時計塔の大アーチはヴェネツィア最大の商業街メルチェリア(Merceria)への入口です。 🔒 ガイド全文を解錠
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サン・バッソ教会
レオンチーニ広場(Piazzetta dei Leoncini)から右に目を向けると、時計塔の附属棟のあいだに挟まれた側壁が見えます。 🔒 ガイド全文を解錠
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ピアッツェッタ・デイ・レオンチーニ(獅子の小広場)
大聖堂の北側、サン・バッソ教会と総大司教館に隣接して、わずかに高くなった小さな広場があります。 🔒 ガイド全文を解錠
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サン・マルコ広場(主広場)
旧行政官邸、新行政官邸、ナポレオン翼の三方に囲まれた台形の空間が広場本体であり、正面にはサン・マルコ大聖堂が威容を誇ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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よくある質問
サン・マルコ広場の中で見逃せない小さな見どころは?
サン・マルコ広場, ヴェネツィアの「ムーア人」時打ち像, ヨハネ23世記念碑 など全 12 か所。すべて出典つき・多言語ガイドで、現地で読んで聴けます。
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