エディンバラ城 Edinburgh Castle
エディンバラ城は、3億5000万年前の死火山が残した玄武岩の岩山の上にそびえ立ちます。三方を断崖に囲まれ、登れる道は東側のなだらかな斜面だけ。この地形的な強みゆえに、1100年にわたって26回の包囲戦にさらされ、「イギリスで最も多く包囲された場所」と言われています。王宮、武器庫、国庫、国家文書館、造幣局、監獄と、時代ごとに姿を変えてきたこの城は、スコットランド王権の象徴「スコットランド栄誉品(Honours of Scotland)」の安置場所でもあります。現在目にできる建物の多くは1573年の「長期包囲戦」以降に建てられたものですが、山頂のセント・マーガレット礼拝堂、王宮、大広間はその戦乱を生き延びました。城壁の内側には、素通りされがちでもあまり語られることのない小さな見どころが点在しています。足を止めて、ひとつひとつ確かめてみてください。
イギリス · 46 中に隠れた小さな見どころ
中に隠れた小さな見どころ
城主公邸(ガバナーズ・ハウス)
城内広場の西側に立つこの三翼式の建物は、1740年から1742年にかけて建てられました。設計を手がけたのは王立砲兵局(Board of Ordnance)の建築家ダガル・キャンベル(Dugal Campbell)で、城内に現存するジョージ王朝建築の中で最もよく保存された一棟です。中央棟は城の総督(Governor)の住居、左右の翼棟はそれぞれ主砲長(Master Gunner)と軍需官(Storekeeper)に割り当てられていました。19世紀後半に総督職が空席となると建物は城内の病院看護師宿舎として使われましたが、1936年に総督職が名誉職として復活すると、再び総督の執務の場となりました。
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ロイヤル・スコッツ・ドラグーン・ガーズ博物館
展示室でぜひ立ち止まってほしいのが、フランスの「帝国の鷲」です。これはナポレオン軍団の鷲の旗章で、1815年6月のワーテルローの戦いにおいて、ロイヤル・スコッツ・グレイ(スコットランド第2竜騎兵連隊)のチャールズ・イュアート軍曹がフランス第45歩兵連隊から奪い取ったものです。博物館は1796年から1799年に建てられた「新兵舎」内に設けられており、ロイヤル・スコッツ・ドラグーン・ガーズとその前身各連隊の軍服、勲章、武器、軍楽の記録を収蔵しています。
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ロイヤル・スコティッシュ・レジメント博物館
この博物館は華やかな宮殿の間ではなく、1900年にロイヤル・スコッツ連隊のために建てられた旧訓練場の中にあります。壁に並ぶパネル、ジオラマ、展示ケースは、ジョン・ヘップバーン卿によるロイヤル・スコッツ連隊の創設から、近年のイラクおよびアフガニスタンでの任務まで、連隊の歴史を辿ります。展示の中でも特に重みを感じさせるのが、連隊将兵に授与された7つのヴィクトリア十字章が並ぶ一角です。
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軍事監獄
この小さな監獄は1840年から1842年にかけて建てられ、ロンドンのペントンヴィル刑務所(Pentonville Prison)の「分離独居」制度を参考に設計されました。中央ホールを囲むように2階建てで12の独房が並び、受刑者は独居拘禁の下、1日4時間の強制労働——砲弾の移動や踏み車の操作——を義務づけられていました。収容されたのは城内駐屯部隊の規律違反兵士で、「当直中の泥酔」「職務の無断離脱」「暴力行為」などが主な罪名でした。1880年代には建物が再度増築されています。
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新兵舎(ニュー・バラックス)
1799年に竣工した新兵舎は、城内で最も規模の大きな単棟建築で、600名の兵士を収容できるように設計されました。高くそびえる石造りの外壁は、城の西側の景観を象徴する存在です。現在はロイヤル・スコティッシュ・レジメント(Royal Regiment of Scotland)とロイヤル・スコッツ・ドラグーン・ガーズ(Royal Scots Dragoon Guards)の連隊本部が置かれ、2つの軍事博物館も館内に設けられています。
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フォッグズ・ゲート
フォッグズ・ゲート(Foogs Gate)は、エディンバラ城の上区(アッパー・ウォード)へと通じる内部の管制門で、スコットランドA類歴史建造物に指定されています。 🔒 ガイド全文を解錠
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大広間(グレート・ホール)
この大広間は、ジェームズ4世(James IV)の命により約1512年に完成した、城内で最も重要な王室儀式の場です。 🔒 ガイド全文を解錠
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王宮(パレス・ブロック)
王宮(パレス・ブロック)は、クラウン・スクエア東翼の中核建築で、歴代のスコットランド君主が実際に暮らした場所です。 🔒 ガイド全文を解錠
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王冠の間(クラウン・ルーム)
王冠の間(クラウン・ルーム)には、スコットランドの栄誉(Honours of Scotland)が収蔵されています。 🔒 ガイド全文を解錠
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ポータリス・ゲートとアーガイル塔
城の正面入口を守るこの防衛建築は、異なる時代の2つの構造が重なり合っています。 🔒 ガイド全文を解錠
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メアリー女王の寝室
この部屋は、メアリー女王(Mary Queen of Scots)が王宮内で使用した寝室で、彼女は何度もここで過ごしました。 🔒 ガイド全文を解錠
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デイヴィッド塔
デイヴィッド塔(David's Tower)は、エディンバラ城で最も重要な中世の防衛施設で、スコットランド王デイヴィッド2世(David II)が約1367年に着工し、後継者のロバ… 🔒 ガイド全文を解錠
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サリー・ポートと衛兵詰所
サリー・ポート(Sally Port)は城壁に設けられた小さな抜け穴で、守備隊が秘密裏に出入りするためのものです。 🔒 ガイド全文を解錠
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エスプラナード(城前広場)
この平坦な広場は、エディンバラ城の正門に至る最後の開けた空間で、1753年に造られ、スコットランドA類歴史建造物に指定されています。 🔒 ガイド全文を解錠
ラング・ステアーズ(長い階段)
ラング・ステアーズ(Lang Stairs)は、城の上区(アッパー・ウォード)とアーガイル砲台(Argyle Battery)をつなぐ石造りの長い階段で、スコットランドA類歴史建造… 🔒 ガイド全文を解錠
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旧衛兵詰所
旧衛兵詰所(Old Guardhouse、別名「インナー・バリア(Inner Barrier)」)は、城の中核広場に入る前の管制拠点で、スコットランドA類歴史建造物(LB48225… 🔒 ガイド全文を解錠
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スコットランド国立戦争記念館
クラウン・スクエア北側の、かつての兵舎を改築したこの建物が、スコットランド国立戦争記念館の所在地です。 🔒 ガイド全文を解錠
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城門(ゲートハウス)
現在の城門は1888年に建てられた、装飾的な意味合いの強い入口建築で、それ以前のより簡素な門を置き換えたものです。 🔒 ガイド全文を解錠
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ポータリス・チェンバー(落とし格子の間)
ポータリス・チェンバー(Portcullis Chamber)は、ポータリス・ゲートに隣接する付属空間で、スコットランドA類歴史建造物(LB48227)に指定されています。 🔒 ガイド全文を解錠
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砲台群(アーガイル、デューリー、フォアウォール、ハーフ・ムーン、西側防衛工事)
エディンバラ城の砲台群は、東・北・西の3方向にまたがる複数の防衛施設から成り立ち、16世紀から18世紀にかけて段階的に建設されました。 🔒 ガイド全文を解錠
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地下牢(ヴォールト)
クラウン・スクエアの地下に広がるこの空間は、約1450年に造られた、城内で最も古い部分のひとつです。 🔒 ガイド全文を解錠
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モンス・メグ(巨大砲)
目の前にある中世の砲身は、口径約48センチ(19インチ)、全長約4メートル(13フィート)、重量約6,970キログラムという、現存する最大口径の砲のひとつです。 🔒 ガイド全文を解錠
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午後1時の砲(ワン・オクロック・ガン)
毎日午後1時ちょうど、ミルズ・マウント砲台(Mills Mount Battery)から105ミリ砲の轟音が響き渡ります。 🔒 ガイド全文を解錠
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戦争捕虜博物館
戦争捕虜博物館は城の地下牢(大広間の下)に設けられており、城内で最も没入感のある展示のひとつです。 🔒 ガイド全文を解錠
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ヘイグ伯爵騎馬像
エスプラナード(城前広場)にあるこのブロンズ製騎馬像は、初代ヘイグ伯爵・陸軍元帥ダグラス・ヘイグ(Douglas Haig, 1st Earl Haig、1861〜1928)を描い… 🔒 ガイド全文を解錠
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ワン・オクロック・ガン展示
ワン・オクロック・ガン展示は砲台のすぐそばにあり、1861年から今日まで続くこの毎日の時刻信号の伝統と、フォース湾の海上航行との歴史的なつながりを紹介しています。 🔒 ガイド全文を解錠
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誕生の間
この小さな寝室は、スコットランド史上最も重要な部屋のひとつです。 🔒 ガイド全文を解錠
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スコットランドの栄誉展示
この展示空間は王冠の間(クラウン・ルーム)に隣接しており、スコットランドの栄誉(Honours of Scotland)の全体像を伝えています。 🔒 ガイド全文を解錠
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デューリー砲台
デューリー砲台(Dury's Battery)は城の南側に位置する砲台で、18世紀のある駐屯将校にちなんで名付けられました。 🔒 ガイド全文を解錠
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第52歩兵旅団 ヘリック作戦7号記念盾
この金属製の盾は城内に設置されており、アフガニスタンでの「ヘリック作戦7号(Operation Herrick 7)」において命を落とした第52歩兵旅団(52 Infantry B… 🔒 ガイド全文を解錠
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フォア・ウェル(前の井戸)
城前広場の入口付近の地下に、「フォア・ウェル(Fore Well)」と呼ばれる水源の遺構が残っています。 🔒 ガイド全文を解錠
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ニュー・バラックス(新兵舎)
この大型石造建築は、城内で最も目を引く軍事施設のひとつで、18世紀末から19世紀初頭にかけて建設されました。 🔒 ガイド全文を解錠
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国立戦争博物館
この軍事博物館は城内のホスピタル・スクエア(Hospital Square)に位置し、建物の前身は18世紀の兵器庫倉庫でした。 🔒 ガイド全文を解錠
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総督官邸
この総督官邸は、ナポレオン戦争期(19世紀初頭)前後に軍事施設の拡張として建設された建物群の一部で、火薬庫や倉庫と同時期に建てられました。 🔒 ガイド全文を解錠
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聖マーガレット礼拝堂
城の岩頂に立つこの小さな礼拝堂は、エディンバラに現存する最古の建物です。 🔒 ガイド全文を解錠
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ポータリス・ゲートとアーガイル塔(門関)
ポータリス・ゲート(Portcullis Gate)は城の上区へ入る主要な関門で、最初は1573年の長い包囲戦終結後に摂政モートン卿(Regent Morton)が着工し、1584… 🔒 ガイド全文を解錠
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王宮(ロイヤル・パレス)
王宮(ロイヤル・パレス)は、1573年の長い包囲戦後に残された数少ない中世建築のひとつで、12世紀初頭の聖マーガレット礼拝堂、16世紀初頭の大広間と並んで、今日の城内で最も古い歴史… 🔒 ガイド全文を解錠
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軍事監獄(マーカー)
このマーカーは城の軍事監獄本体に対応しており、1840〜1842年に建設されたビクトリア時代の軍事懲罰施設です。 🔒 ガイド全文を解錠
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大広間(マーカー)
このマーカーは大広間の建物本体に対応しており、1512年にジェームズ4世が建設し、ノルウェーの木材によるハンマービーム屋根を持つ王室の大広間です。 🔒 ガイド全文を解錠
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アーガイル砲台
アーガイル砲台(Argyle Battery)は、城の北側と西側の防衛工事群の一部で、軍事技術者ジョン・ローマー大尉(Captain John Romer)が設計し、建築家ウィリア… 🔒 ガイド全文を解錠
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フォアウォール砲台
フォアウォール砲台(Forewall Battery)は1689〜1695年に建設され、ハーフ・ムーン砲台とポータリス塔(城門塔)を結ぶ位置に置かれています。 🔒 ガイド全文を解錠
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ハーフ・ムーン砲台
ハーフ・ムーン砲台(Half-Moon Battery)は城の東面で最も目を引く防衛施設で、弧状の砲壁は1573〜1588年に摂政モートン伯爵の指揮のもと、「長い包囲戦」で破壊され… 🔒 ガイド全文を解錠
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外郭防衛工事とエスプラナード
城前に広がるこの長い坂状の広場は、1753年に現在の形が整えられ、1845年に再度拡張されました。 🔒 ガイド全文を解錠
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上区(アッパー・ウォード)
上区(アッパー・ウォード)は城内で最も高く、眺望に優れた中核エリアです。 🔒 ガイド全文を解錠
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クラウン・スクエア
クラウン・スクエア(Crown Square)は城の中心をなす広場で、その四方を王宮、大広間(グレート・ホール)、スコットランド国立戦争記念館、国立戦争博物館が取り囲んでいます。 🔒 ガイド全文を解錠
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大広間(グレート・ホール)(マーカー2)
この大広間(グレート・ホール)は、1573年の長い包囲戦後に城内に残された最も古い3棟の建物のひとつで、12世紀初頭の聖マーガレット礼拝堂と王宮とともに並びます。 🔒 ガイド全文を解錠
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よくある質問
エディンバラ城の中で見逃せない小さな見どころは?
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